どんな家で暮らしたいか。
自分にとって心地いい空間とはどんな場所だろう──。
「toolbox(ツールボックス)」のショールームを訪れると、顧客はフローリングやタイルなどの素材サンプルを手に取り、さまざまに組み合わせ、理想の家づくりに期待を膨らませる。toolboxは、株式会社スピークが運営する「東京R不動産」のサービスの一環として2010年に誕生したECサイト。愛着の湧く理想の空間をつくるための「ツール」として、内装建材やパーツ、住宅設備を独自の感性で開発・セレクトし、販売を行ってきた。ECサイトのほか、東京・目白にショールームも持つ。
「身に着けている洋服や靴、スマホやカバンなど、これらはすべて自分で選んで手に入れている。では、素足で触れる自宅のフローリングや部屋を覆っている壁紙は、自ら選択したものだろうか」──。
「toolbox(ツールボックス)」を運営する株式会社TOOLBOX代表取締役の荒川公良氏は、著書『マイホーム』の序章でこう呼びかける。確かに、「家」は人生でも指折りの高価な買い物のはずなのに、注文住宅であっても、フローリングや壁紙を思い通りに選ぶことは難しい。住宅メーカーや工務店が提案する候補の中から選択するか、膨大なオプション費用を払って少しでも理想に近づけるしかない。そんな「自分の家なのに、どこか他人任せにつくられてしまう日本の住宅への疑問」からスタートしたのがtoolboxだ。
「もっと住み手が主導権を握る家づくりを広めることができたら、暮らしはもっと楽しく豊かになるはず」と、荒川氏は信念を語る。
toolboxが誕生して12年。人々の「家」に対する興味やこだわりは変化している。住み手主導の家づくりの実現を目指し、toolboxはどんな取り組みをしてきたのか。荒川氏と、スピークとともに東京R不動産を運営する株式会社オープン・エー代表取締役の馬場正尊氏に、toolboxが始まった経緯とその変遷、理想の家づくりを聞く。
「自分の空間は自分でつくりたい」始まりは東京R不動産
新しい視点で不動産を発見し、紹介していくウェブサイト「東京R不動産」(以下、R不動産)。少し風変わりで味のある物件とそれを彩るテキストに、ワクワクしたことはないだろうか。
toolbox立ち上げのきっかけは、R不動産が始動した2003年までさかのぼる。R不動産は、建築設計やデザインなどを手がけるオープン・エーとスピークが、本業の傍ら始めた不動産物件サイト。住宅情報が網羅的に掲載されたポータルサイトと一線を画し、個性豊かで魅力あふれる物件を掘り当てて紹介している。新築・築浅・駅近物件ばかりが良しとされる不動産市場に、新たな価値観を提示した。
R不動産が徐々に世の中に知られていくのと並行し、中古物件の需要も増えていく。そんな中で、R不動産の顧客からは契約した物件をリノベーションしたいという声が聞こえ始めたという。大規模なリノベーションであれば、オープン・エーやスピークが建築業務の枠組みで担当できるが、需要があるのはキッチンや洗面所、壁などのワンポイントの改造。「うちではできない、と言うのが心苦しかった」と馬場氏は振り返る。
今や「リノベーション」の言葉は広く浸透しているが、R不動産が始動した2000年代始めは専門会社がまだ少なく、情報も乏しかった。馬場氏は、R不動産の顧客の要望に少しでも応えたいと思い、2009年にR不動産の一事業としてリノベーションサービスを開始。正式なサービスとしてリノベーション設計を行うことにした。
馬場氏「リノベーションサービスを始めてみると、『全部おまかせしたい』というよりは、『自分で素材を選びたい』『ちょっと手を加えたい』という方が結構いらっしゃることが見えてきました。プロに相談しつつ、自分でも選べたらいい。欲しいものがそろっていて買うこともできる。まさに今toolboxがやっているサービスこそ、求められていることだとわかりました」
当時、スピークでリノベーション設計を担当していた荒川氏は、顧客一人ひとりの要望に応えることの限界も感じていた。
荒川氏「相談を受けられる数は限られているし、細かいところまで手が回らない状況でもある。それなら、僕らが持っているこのリノベーションのノウハウや手立てを公開して、みんなができるようになれば、ハッピーなんじゃないか」
そこで思い至ったのが、ECサイトの立ち上げだった。R不動産では魅力あふれる物件が並び、読み物としても広く親しまれている。これにならい、R不動産が培ってきたリノベーションのノウハウや手立てをウェブ上で公開し、「手に取れる」ようなサービスを展開することにした。
荒川氏「R不動産には、工務店や職人といったプロとのつながりがあり、リノベーションの実例やアイデアも豊富です。ウェブのイメージは、とにかくいろんなものが混ぜこぜにドーン! とある状態。さまざまな手立てが入っているものをイメージしたとき、工具箱が思い浮かびました。工具箱を英語で言い換え、toolboxに決まりました」
馬場氏「僕らって、ネーミングがパンッ! と決まったときに、すごく盛り上がるんです。R不動産もそうだけど、言葉によって引っ張られるところってあるよね。『捕まえた!』みたいな感覚。僕らは、ガバッて開く道具箱みたいなものに異様にワクワクして燃える人たちなんですよ。toolboxと名付けたのは、このワクワクをきっとお客さまもわかってくれるような気がしたからです」
自ら選んで手にできる。住宅業界では異例のサービス設計
toolboxでは、フローリングやタイルなどの内装建材やドアや窓といった建具、キッチンやバス・トイレなど住宅設備の販売を行う。これらには専門的な知識やアフターサービスを要するため、入手するには住宅メーカーや工務店などのプロを通すのが一般的だ。あくまで建材や建具はBtoBの商流にあり、さまざまな卸売業者が複層的に介在しているため、エンドユーザーが直接選んで手に入れることは難しい。そのため商品の価格や品質が“ブラックボックス化”し、住み手自身が欲しいものを選んだり、理想的な商品と出会ったりすることができなくなっていた。
そんな日本独特の住宅事情に対し、toolboxは住み手に家づくりの主導権を移そうと試みた。世の中にあふれる建材を、R不動産同様に独自の感性でセレクトし、テキストを添えてウェブサイトに展開。ショールームには約1,000点もの素材が並び、家づくりのアイデアに触れることができる。顧客は、今まで自分で選ぶことも直接買うこともできなかった商品に接し、見て触れてじっくり検討することができる。
荒川氏「お客さまは、家を建てたりリノベーションをしたりするフェーズでなければ、建材のことを考えすらしませんよね。触れるのはせいぜい家具や照明ぐらいです。しかし、家づくりを始める段階になって突然、『壁、どうします?』『どんなイメージにしたいですか?』『予算は?』と決断を迫られてしまいます。
そんなときにtoolboxを見ていただくと、家づくりの全貌を感じることができます。『そうか、これも選べるのか』『あの雑誌に出てくるキッチンを目指したい』などと、自分の求める空間像が素直に見えてくるのです」
現在のtoolboxが形づくられるまでは、試行錯誤の連続だったという。R不動産は、不動産仲介業と設計業を営んでいたが、物販業は未知の分野。「ものを売ることが初体験で、ビジネスとしてうまくいくかもわからない状態。サイト上にカートすらないところから始めました」と荒川氏は振り返る。
荒川氏「サイト上に商品と紹介文、値段を記載して、『お問い合わせ』というボタンがある。なのに実際フォームに問い合わせが来たら、『お問い合わせきちゃったよ!』『えっと……どうするんだっけ』みたいな(笑)」
馬場氏「思いだけが先走って、現実が全然ついてきてませんでしたね(笑)」
当初はサイトに載せる商品調達にも苦労した。前例のない「建材専門の一般向けECサイト」に、メーカーはなかなか商品を提供しようとしなかった。大手メーカーはほぼ全滅だったという。打診をしてもダメならば、自分たちでつくろうと、toolboxはオリジナルのプロダクトの開発に乗り出した。
荒川氏は設計業務に携わる経験から、顧客がどんな商品を好むのかを肌で感じていた。例えば、「なぜないのだろう」と思ったもののひとつに、「タオル掛け」がある。タオルをサラッと掛けるだけなのに、既存の商品は太いものやゴテゴテと装飾がついているものが多い。
荒川氏「リノベーション設計をするとき、細い棒を曲げただけのシンプルなタオル掛けの図面を引いて、金物工場に発注します。ほかの設計事務所でも同じようなことをやっているんですよ。それなら『これだ』というものを量産すれば、ほかの設計事務所や工務店も使ってくれるだろうし、お客さまにも喜んでもらえるんじゃないだろうか、と」
荒川氏は、商品づくりに協力してくれる優れた技術を持つパートナーを探すため、日本各地の工場を訪ね歩いたという。
toolboxのオリジナル商品には、設計者と顧客、両方の視点が反映されていると馬場氏は語る。
馬場氏「僕らはR不動産というメディアを運営し、日々たくさんのお客さまと接しながら、設計事務所として家づくりをしています。だからこそ、既存の商品だけでは満たされないニーズがあることを実感しています。
設計事務所には、メーカーのカタログがたくさん置かれています。カタログは辞書のように分厚く、膨大な数の商品が載っていますが、お客さまが欲しいものはちっとも見つからない。わざわざつくれば当然高くなる。そんなことを今まで繰り返してきたのです」
設計者と顧客、どちらの気持ちも深く理解しているtoolbox。開発したオリジナル商品は、結果として、顧客のなかにおぼろげにあったニーズと結びつくようなものとなっていると荒川氏は語る。
荒川氏「お客さまには、はっきりとしたニーズがあるわけではありません。例えば、タイルを自分で選んでメーカーから購入したことがある人はほとんどいませんよね。ビニールクロスも同様です。toolboxの商品はあくまで僕らの提案であり、そこにお客さまが共感してくれるかどうかです。つまり、お客さまのニーズをつくっていった、というほうが近いのかもしれません」
toolboxが顧客に「こちらの商品の方が一般的ですが、少し味気ないですよね」「素材の良さをひきたてる、こんな商品もあるんです」と提示すると、「そうそうコレ!」と共感が得られるという。
馬場氏「toolboxは、ニーズに応えることの列挙じゃないんだよね。『こんなスイッチどう?』『こういうフローリングどう?』『照明どう?』と一個一個、こちらから提案する。提案のブックレットみたいなんですよね」
toolboxはさらに、スタッフ自身のユーザーとしての視点も大切にしている。「自分たちが欲しいか、使いたいか」に選定基準があり、なぜそれが欲しいのか、どんなふうに使いたいのかを丁寧に伝えていく。toolboxならではの感性で、商品を選び提案しているのだ。
馬場氏「これはR不動産にも共通していて、R不動産も『僕たちが住みたい空間』なんです。みんなが欲しい空間を並べる一般的な不動産情報サイトと違って、『僕たちが住みたい』『誰かに住んでほしい』という思いと主語が発信者側にある。R不動産もtoolboxも、カルチャーとして独特なんだろうね」
そのカルチャーとは、「新築・築浅がいい」「家は購入するもの」といった既存の価値観に沿うものではない。自分たちにとって大切なこと、ワクワクするものを見極め、「ここに住みたい」「こんな暮らしがしたい」と、明確な意思を持っていることだといえるだろう。toolboxの提示する「住み手主導の家づくり」に共感し、日常をクリエイティブなものに、楽しいものにしようとする人たちが、熱心な顧客となっている。
荒川氏「服を選ぶにしても、何でもいいという人たちと、自分のこだわりがあって一つひとつを行き来しながら組み合わせを考える人がいます。toolboxもR不動産も、分けるとすると完全に後者。服や持ち物を自ら選ぶなら、その延長線上に家があるのも自然なこと。ここ数年で、家を自由に考えていいんだ、という価値観が広まってきました」
家づくりは自分の世界観の「編集」
toolboxのカルチャーを象徴するキーワードとして、「編集」という言葉がある。toolboxのコンセプトはズバリ「自分の空間を編集するための道具箱」だ。
馬場氏「家づくりは、自分のやりたいことや世界観を『編集する』ことに近いんじゃないかな、と。toolboxという道具箱から建材やパーツなどの素材を提供し、お客さまは自分の空間にあったものを選んでセットアップしていく感覚です。まさにtoolboxは家を編集するための素材集。それぞれ思い描くイメージを現実にする素材がそろっているのです」
2015年に原宿でオープンし、2019年に目白に移転したtoolboxのショールームには、壁材や床材、キッチンの天板、シンク、照明など、理想の空間を実現するために必要な素材が並ぶ。家のような空間の中で、素材の選択肢や豊富なアイデアに触れ、誰もが家づくりの「編集」をすることができる。
荒川氏「ウェブサイトだけだったときは、お客さまから『実物を見ることはできませんか?』と聞かれることがよくありました。ショールームができたことで、僕らが表現したい世界観を伝えられるようになりました。ウェブサイトは商品の一つひとつに入っていくことができ、ショールームは全体を俯瞰することができます。ここへ訪れると、家づくりの選択肢が一瞬でわかります」
まさに、箱の中にある選択肢を広げて眺められる場所。どんな選択肢があるかは広げてみないとわからない。
ショールームでは、キッチンの前に立って静かに考えこんだり、タイルを何度も眺めたりと、じっくり没入する人々の姿が見られる。この様子を、馬場氏と荒川氏は“妄想”という言葉で表現する。
馬場氏「スタッフから、ショールームを訪れるお客さまは“妄想”する時間が長い、とよく聞きます。お客さまは、空間にある素材やアイデアを浴びながら、どんな家に住みたいかをじっくり“妄想”し、会話によって理想を具体化しているのです。ショールームは、商品情報を提供する場というよりも、世界観を伝えて思考や対話のきっかけを与えている場なのかもしれません」
荒川氏「ショールームのスタッフができるのは、商品をアピールすることではなく、“妄想”をするお客さまを見守ること。そして、“妄想”を形にするためにお客さまの背中を押してあげることです。家づくりの理想は人それぞれ異なります。思い描く理想の家づくりに迷いや不安を感じられていたら、『その決断は合っていますよ』と後押しをしています」
ショールームは事前予約制となっており、原則的に店頭販売を行っていない。顧客は周囲を気にせずに商品をじっくり眺められる。「買わなければいけない」というプレッシャーから解放され、気兼ねなくとことん“妄想”することができるという。馬場氏が「遊び場」と表現するように、ショールームというエンターテイメント空間を心ゆくまで満喫できるのだ。
toolboxは顧客とプロをつなぐ困りごとの駆け込み寺
「最近は、工務店や設計者のプロの方々が、お客さまを連れてショールームにいらっしゃるようになりました」と荒川氏。家づくりにおいて、プロは既存の取引先から仕入れた建材を使うのが一般的で、ECサイトで購入した商品を取り入れることに抵抗を感じる人はまだまだ多い。
しかし顧客の要望でtoolboxを使い始めると、徐々に受け入れていくという。「感性」の部分をtoolboxに頼ることで、顧客の満足度が上がるなら、プロにとっても本望といえる。プロからもtoolboxの確かな審美眼に信頼が高まってきている。
そして今、toolboxの立ち位置は「ECサイト」から少しずつ変化している。
荒川氏「toolboxは、お客さまとプロの間にある、第三者的なポジションにいます。両者の相談役であり、困りごとの駆け込み寺になっています」
toolboxの顧客に、理想の家を実現できる工務店や設計者を紹介したり、設計者側の視点を交えて助言をしたりすることもある。
例えば、「洗面室にタイルを貼りたい」という希望を持つ顧客がいた。工務店からは、予算内でできることとして、キッチン用のパネルを洗面室の壁に貼る提案があったという。toolboxは顧客から相談を受け、「あえて何も貼らず、いったんビニールクロスのままで済ませる」という選択肢を提案した。
これは、いずれ気に入ったタイルを自分で貼るというアイデアだ。「防水のための素材を何も貼らないという提案は、工務店の立場では言えないこと」と荒川氏。ビニールクロスが水を受けたからといって、すぐに劣化するわけではない。希望とコストのバランスを考えながら、顧客にとって現実的な方法を提案する。顧客とプロの間にある立場だからこそできることなのだ。
馬場氏「僕らはプロであるとともに、ユーザーの感覚も持っているから、ちょうどいい方法を提示できるのだと思います。工務店や設計者の立場ではお客さまに伝えられないことがたくさんありますが、toolboxは両者の間に立ち、解決策を伝えることができます」
今年で12年目を迎えるtoolbox。日本の住宅業界は、リノベーションが浸透し、家づくりに対する考え方も変わってきた。Instagramには、「#施主支給」というハッシュタグを付けた投稿が2万件を超え、家づくりに自分らしさを表現したい人が増えている。
荒川氏「お客さま自身が建材やパーツを選べるということは、かなり定着してきました。ものを決めるまでがお客さま側の範囲。これが広がっていることを実感しています」
馬場氏「施主支給というキーワードが注目されているのは、まさに時代の転換点。今まで空間は『探す、買ってくる、つくってもらう』だったのが、『自分でつくる』というモードに完全に変わった。自分の空間を編集していくことが、普通なこととしてカルチャー化してきたのでしょう。もっと気楽に軽やかに家づくりをする感覚になっているのかもしれません」
自由につくることができるけれど、完全なるDIYでもない。toolboxはちょうどいい中間的な選択肢として、広く受け入れられている。
toolboxを見守ってきたふたりに、この先の家づくりに期待することを聞いてみた。荒川氏は「家づくりも不動産選びも、もうちょっとゆるくていいのに」と語る。
荒川氏「『傷がつかない』『コスパ』など、家づくりにおいて、きちんとしていなければいけないという息苦しさを感じています。
例えば、鉄製の商品を見ると、錆びないように加工され、せっかくの鉄の特性が失われてしまっているものもあります。見方によっては鉄の錆びはかっこいいですし、錆びた時点でコーティングをすれば、その時点の錆び具合を長く味わうこともできます。それに錆びないように磨きながら使うこともできますよね。錆びてもなんとでもなる。そんなふうに、もっとゆるく考えていいのではないでしょうか。好きという感覚があれば、家づくりが自由に、楽しくなるはずです」
馬場氏「自分の感覚や美学にもっと素直でいいよね、と思います。以前は、『家は新しくなければいけない』『こういう場所に住んでいなければいけない』という思い込みが家づくりにもありました。ただ、そううまくはいかないですし、予定通りにも進まない。そんなことも見えてきた今、経年変化していくこと自体を楽しみたい、という感覚が少しずつ芽生えているように感じます。価値観も変化し、昔は仕方なく中古物件を選んでいたのが、今は合理的に考えて中古、自分にフィットするから中古、というふうに移り変わっています。もっと力を抜いて暮らしていけるといいですね」
家は暮らす人の個性や思いが現れる場所。R不動産のカルチャーを受け継ぐtoolboxが叶えるのは、自分が本当に住みたい家づくり。答えはひとつではない。住みながら、変化を楽しみながら、空間を編集していく。
執筆/鈴木有子 編集/大矢幸世 撮影/伊藤圭