「大人が野菜嫌いを克服することで、野菜が家庭の食卓に並ぶ機会を増やし、多くの方に健康的な食生活を送ってほしい」西友は、大人の野菜嫌い克服を目指すプロジェクト「WE LOVE VEGETABLES」を7月1日より開始した。
生鮮食品はスーパーへの来店動機の上位を占める
西友は、昨年発表した中期事業計画「スパーク2022」にのっとり、価格、惣菜、生鮮食品、プライベートブランド、店舗体験などの魅力向上に注力して取り組んでいる。
生鮮食品に関しては、自社調査で「スーパーへの来店動機」の上位を占めていることがわかっており、特に野菜が一番の来店動機になっていることから、昨年から鮮度重点商品の強化や契約野菜の調達などに取り組んでいる。この成果もあり、西友が実施する顧客アンケート「ユア・レポ」では、鮮度に関する評価が2019年10月ごろから右肩上がりで高まっている。
その一方で、「日本人の野菜摂取量が年々減少傾向にある」ことが農林水産省の調査でわかっており、「鮮度の高い野菜を提供し、毎日の食事をより健康的で豊かなものにしたい」という想いから、野菜嫌いを克服するプロジェクトを始動。その第1弾として、こどもの野菜嫌い克服プロジェクト「KIDS LOVE VEGETABLES」を昨年実施。このプロジェクトが多くの反響を呼び、その続編として、今回の大人編がスタートした。
なお、「KIDS LOVE VEGETABLES」に関しては、先日XDでも取材した記事を公開している。
大人の約4割に苦手な野菜あり
西友の調べでは、大人の4割が苦手な野菜があり、過去に野菜嫌いの克服を断念した経験のある人が約6割、自身のこどもへの悪影響などに悩んでいる人が約8割に上ることが判明した。
そこで今回は、野菜嫌い克服研究家 ジョー氏の監修により6品のレシピを開発。大人でも苦手な野菜として挙がることが多い一方で、様々な料理に使われることも多いトマト、ナス、ピーマンにフォーカスし、美味しく食べられる独自の克服メニューを用意した。
そのうち5品が、それぞれの野菜嫌いの大人から50%以上の支持を得られ「克服レシピ」として認定している。この克服レシピは、全国の西友でレシピカードとして配布するほか、特設サイトで確認可能だ。
レシピは「野菜の克服」が目的であるため、すりつぶして野菜をわからなくするレシピではなく、野菜の形を残したまま、苦手なポイントをカバーするようなレシピが考えられた。あくまで食べさせることが目的ではなく、克服してもらうことが目的ということだ。
開発には調査により判明した苦手なポイントをチャート化して、レシピを開発。青臭い香りが苦手な人が多いというピーマンは、その原因である白い筋の部分を取り除いたり、横に切ると香りが立ちやすくなることから、縦に切るなどの調理方法が紹介されている。この点に関しては、そのほかの料理にも応用できるポイントとなるだろう。このレシピにより食生活が変わる人が現れれば素敵なことである。
今回のプロジェクトムービーとして、「世界一嫌われるレストラン」が公開されている。