パナソニック ホールディングスの完全子会社であるYohanaは、シリコンバレー発のファミリーコンシェルジェサービス「Yohanaメンバーシップ」を9月15日より神奈川県限定で開始する。
日々家庭で発生するTo-doを一緒に解決
「Yohanaメンバーシップ」は、忙しい毎日の生活の中で日々発生する様々なタスクを、利用者を理解した専門家チームがサポートしてくれるサブスクリプション型のサービス。
2021年9月にアメリカのシアトルでスタートし、2022年6月にはロサンゼルスへとエリアを拡大している。
シアトルでの実績としては、1,000以上の家族の合計2万件ほどのTo-doを片づけ、多くのユーザーから家族の余裕が週8~10時間生まれたというフィードバックが得られているという。
日本でも3ヶ月ぐらい前からフィールドトライアルを開始しており、100名以上に体験してもらった結果、満足度は92%(2022年9月5日時点)と、ニーズがあることが確認できたことから、満を辞してのサービススタートとなる。
YohanaがサポートするTo-doの例としては、日々の献立の検討、夏休みの企画から手配、家族や友人への贈り物選びなど、生活の中で発生する様々なTo-do。
この他にも、クリーニングやベビーシッターの手配なども、Yohanaがサービス品質を保証するパートナーを紹介する形で行ってくれる。
Yohanaで解決できるTo-doの一例
- 1週間の夕食の献立を提供
- お子様の口に合うミールキットの調査と手配
- あなたにとって重要なイベントのリマインダー
- 夏休みの旅行の企画から手配まで
- ご家族への誕生日プレゼント選び
- 出産したばかりの友人への出産祝いの手配
- コロナ禍で会えてない遠方にいるご両親へのプレゼントや差し入れ
- お子様へのおすすめ絵本の紹介
- 信頼できる料理代行の手配
- プロクリーニングの手配
- テーマパークを満喫するためのプラン作成
- お子様の誕生日における撮影会の企画、手配
- 夫婦水入らずの時間を作るため、ベビーシッターの手配
価格は月額18,000円(税込)で、価格には日常生活やくらしに関するTo-do整理、企画提案、調査、手配といった作業が含まれる。その他の実作業が発生する場合は、別途料金が発生する形で、仕事に関するTo-doもサービス対象外となる。
2022年12月12日までのキャンペーン期間中に入会すると、1年間月額8,000円(税込)で利用できる。
まずは共働き世帯などの忙しい家庭で「お金を払ってでも時間を作りたい人」をターゲットに展開。今後は、介護で忙しい家庭などにも対象を広げていきたい考えだ。
自分のなりたい姿になってもらうためのテクノロジーを作る
創業者であるヨーキー松岡氏は、カーネギーメロン大学およびワシントン大学の教授としてキャリアをスタートし、身体的障害を持つ人のためのロボットの開発に取り組んだのちに、Googleの研究機関である「Google X」やスマートホーム製品を手がける「Nest」 の創設メンバーとして参画。その後、GoogleやAppleの副社長などを歴任した人物。
多彩な経歴を持つ松岡氏だが、これまで一貫して「自分のなりたい姿になってもらうためのテクノロジーを作りたい」という想いで取り組んできたという。
現在は4人の子どもを持つ母親である自身も、仕事と子育てに毎日追われる中で、コロナ禍に突入し、それまでなんとか保っていた日常が「グシャーっと崩れてしまった」という。最初はこの苦労を自分だけのことだと考えていたが、同様のことに苦しんでいることが多くいることを知り「テクノロジーの力でなんとか手助けしたい」と考えたのが、Yohanaを構想したきっかけとなる。
そしてYohanaを「テクノロジーを活かしながら、働く親とその家族が、家族全員の幸せを最優先し、お互いと向き合う時間を大切にするためのサポートに特化する、新しいウェルビーイング企業」として設立した。
ミッションは「今を生きる家族がしあわせであるように、希望のある日々をつくりつづける」というもの。
前向きな時間を取り戻し、有効活用してもらう
「Yohana」は家族のことをよく理解する専属チームがTo-doを一緒に解決するサービスだが、頼まれたことをこなすだけではなく、先回りした提案も行っていくという。
「忙しい家庭でよくあるのが、暮らしに関してやるべきことが全般的に後手後手に回ってしまうこと。Yohanaメンバーシップはそれを先手・先手となるように促していく」(藤田氏)と語る。
具体的には、記念日や年末の大掃除の手配などを先回りして確認、Yohanaがリマインドしてくれるから安心という状態に持っていくことを目標とする。
「毎日がいっぱいっぱいの生活だと、毎日がこなすようなことになってしまう。Yohanaで前向きな時間を取り戻し、それがより充実した時間になるようお手伝いしていきたい」(藤田氏)と、新しく生まれた時間もまた、有効活用してもらえるよう支援していく。
まずは、ターゲットカスタマーが多いと判断した神奈川から提供し、ユーザーの反応を確認しながらプロダクトを洗練させ、エリアの拡大を図っていく。
Yohanaメンバーシップ
https://www.yohana.jp/